東京藝術大学大学美術館では、展覧会「藝大コレクション展 2022 春の名品探訪 天平の誘惑」を、2022年4月2日(土)から5月8日(日)まで開催する。天平にまつわる古代〜現代の美術を紹介《浄瑠璃寺吉祥天厨子絵》「弁財天及び四眷属像」1212年(建暦2) 重要文化財 東京藝術大学蔵《浄瑠璃寺吉祥天厨子絵》「弁財天及び四眷属像」1212年(建暦2) 重要文化財 東京藝術大学蔵「藝大コレクション展 2022 春の名品探訪 天平の誘惑」は、古美術や近代美術、現代美術など、約3万件の作品や資料から構成される東京藝術大学の収蔵品から、選りすぐりの名品を紹介する展覧会だ。藝大と8世紀の天平美術の繋がりに焦点を合わせ、古代から現代に至る天平にまつわる作品や貴重な資料を公開する。古美術から現代美術まで、選りすぐりの名品を展示《月光菩薩坐像》奈良時代 東京藝術大学蔵《月光菩薩坐像》奈良時代 東京藝術大学蔵国際色豊かな唐の影響のもとに花開いた奈良の天平文化は、後世にも多大な影響を及ぼした。本展では、藝大コレクションから選りすぐった名品を展示。なかでも、奈良時代の《月光菩薩坐像》は、天平の威風をたたえる優品であるとともに、損傷部から当時の造像技法を観察できる貴重な資料でもある。狩野芳崖《悲母観音》 1888年(明治21) 重要文化財 東京藝術大学蔵狩野芳崖《悲母観音》 1888年(明治21) 重要文化財 東京藝術大学蔵さらに会場では、《小野雪見御幸絵巻》(重要文化財)や狩野常信《鳳凰図屏風》をはじめとする古美術から、長原孝太郎《入道雲》や初公開の白川一郎《不空羂索観音》などの近代洋画、そして狩野芳崖の絶筆《悲母観音》(重要文化財)や橋本雅邦《白雲紅樹》(重要文化財)といった近代日本画まで幅広い作品を、展示室をぐるりと取り囲むように展示する。《浄瑠璃寺吉祥天厨子絵》を公開《浄瑠璃寺吉祥天厨子》天井(模造) 1914年(大正3) 東京藝術大学蔵《浄瑠璃寺吉祥天厨子》天井(模造) 1914年(大正3) 東京藝術大学蔵本展の見どころのひとつが、鎌倉時代に制作された《浄瑠璃寺吉祥天厨子絵》(重要文化財)だ。天平の面影を見ることができる同作は、もともと京都・浄瑠璃寺の木造吉祥天立像を収めた厨子(ずし)の扉と背面板であり、1889年に東京美術学校に収蔵された。会場では、厨子とその内側四方に描かれた全7面の厨子板絵を、吉祥天像の模刻とともに公開する。近代の天平探求にも焦点近代に入ると、古都・奈良に古美術の調査・研究の目が向けられるようになる。フェノロサや岡倉天心らの奈良古社寺調査に同行した狩野芳崖は、寺社で調査した所蔵品や建築物をスケッチした。会場では、このスケッチを12巻の巻子装にしたものである《奈良官遊地取》を展示。ここには、当時の調査で再発見された天平美術が写し取られているばかりでなく、この時の古美術研究が《悲母観音》の面貌表現につながったともされる。本展は、これらをあわせて目にすることができる機会となる。展覧会概要展覧会「藝大コレクション展 2022 春の名品探訪 天平の誘惑」
会期:2022年4月2日(土)〜5月8日(日)
会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1
住所:東京都台東区上野公園12-8
開館時間:10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
休館日:月曜日(5月2日は開館)
観覧料:一般 440円(330円)、大学生 110円(60円)
※高校生以下および18歳未満は無料
※( )は20名以上の団体料金
※団体鑑賞者20名につき1名の引率者は無料
※障がい者手帳の所持者(介護者1名を含む)は無料
※事前予約制ではないが、変更および入場制限を行う可能性あり

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)